辰吉Jr.“父の入場曲”は荷が重い

 「ボクシング4回戦」(16日、大阪府立体育会館)

 元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(44)の次男で、プロデビュー戦に臨む寿以輝(じゅいき、18)=大阪帝拳=が15日、大阪市内で前日計量を行い、リミットを500グラム下回る54・8キロで、相手の岩谷忠男(31)=神拳阪神=とともに一発パスした。入場曲には父の「死亡遊戯」ではなく、洋楽を選択して自らの道を歩み出す。8度目の防衛戦に臨む王者・山中慎介(32)=帝拳=も、挑戦者のディエゴ・サンティリャン(アルゼンチン)とともに1回でクリアした。

 父の代名詞とも言える「死亡遊戯」まで一緒にはできなかった。使うのか否か、注目された入場曲。寿以輝が持参したのはジムの先輩、中沢奨から借りた洋楽「Calvin Harrisft.Big Sean」の入ったCDだった。

 父は「辰吉の曲はあれなんや」と強く勧めた。ジム内でも「あの曲を使えるのは日本でお前だけ」とハッパをかけられてきた。だが、「緊張してしまうので」と、何度も映像で見たからこそ、あの静まり返るようなメロディーは荷が重かった。

 母・るみさんは「まだ早い。いつ使うんや、となってもおもしろい」と言う。今は封印し、自らの一歩を踏み出す。

 計量後はマッスルポーズを披露し、ノリノリ。中沢の母が手作りした必勝「野菜スープ」で体を回復させた。「絶対に勝つ。取りあえず勝つ」。プロデビュー戦の舞台は、父と同じ大阪府立体育会館。いつの日か“辰吉曲”解禁のため、父と同様に、ド派手なKOデビューを飾ってみせる。

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