「ノア」（２２日、後楽園ホール）

　ＧＨＣヘビー級王者・丸藤正道が、打倒・鈴木軍のために迎えたパートナー・Ｘは矢野通だった。この日、矢野は東京マラソンで４２・１９５キロを完走（６時間２９分３３秒＝ネットタイム）後に参戦。棒のように動かない足を狙われ、顔をゆがめた。それでも、老かいなテクニックを駆使し、飯塚高史のヒゲ、鈴木みのるの髪をつかんで流れを変えた。

　心強い相棒を得た丸藤は、３・１５有明で挑戦を受ける鈴木みのるの腕ひしぎにつかまる場面もあったが、逆水平チョップで応戦。最後は飯塚に狙いを定め、虎王、バズソーキックから不知火で快勝した。試合後、矢野とともに来場した緑覆面のキャプテン・ノアとも握手した丸藤は「フルマラソンからやってきたスーパーアスリート、矢野通に大きな拍手を」と感謝した。