石井血まみれ王座陥落「しょうがない」
「デイリー後援・IGF」(23日、両国国技館)
IGF王者の石井慧(27)がミルコ・クロコップ(39)にドクターストップ負けし、初防衛に失敗した。12年大みそか以後の連勝は8でストップした。
石井は1回中盤、ミルコの左ローをキャッチしテイクダウン。ミルコのガードポジションで上から攻めたが、下からの左ひじが前頭部を直撃して出血。1回に2度のドクターチェック後、2回に入っても血は止まらず、計4度目のストップで敗戦となった。
医務室で患部を縫合した石井は悔しさを隠せなかった。「血が出てるなという感じで目は見えてた。これで止められたらしょうがない。見てた人は分かる。一発ももらってない。2回に入って(ミルコの力が)落ちてきたのが分かった」と唇をかんだ。和田良覚レフェリーは「同じ箇所で4回目だから。流血させたのはミルコの技術でビッグポイント」と裁定を説明した。
石井は再戦について「もう1回でもいいし、どんな相手でもいい」と発言したが、次戦は11月のM‐1北京大会の予定。IGF大みそかでのリベンジ戦実現は微妙だ。