元王者・徳山氏が帝里の戦い方を酷評

 判定負けを喫し、テテ(中央右)と抱き合うも悔しさをにじませる帝里木下
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 「IBF世界スーパーフライ級王座決定戦」(18日、神戸ポートピアホテル)

 ボクシングのIBF世界スーパーフライ級王座決定戦が18日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテル・大輪田の間で開催され、同級6位の帝里(ている)木下(28)=千里馬神戸=は、0‐3の判定で、同級1位のゾラニ・テテ(26)=南アフリカ=に敗れ、王座獲得はならなかった。

 観戦した元WBC世界スーパーフライ級王者の徳山昌守氏(39)は「ベルトを取りに行く姿勢が感じられなかった」と帝里の戦いぶりを酷評した。

 帝里はリーチで11センチ勝るテテの右ジャブに手を焼き、うまく距離を詰めることができなかった。徳山氏は「懐の深い相手に対して一発目しか狙っていなかった」と指摘。終盤11、12回こそ前へ出たが「最初からあれをやっていれば、相手のリズムを崩せたかもしれなかった。後手後手に回ってしまった」と敗因を分析した。

 試合前に帝里の控室を訪れた際には「『1Rを死ぬ気で取りに行け』と言った。1Rを楽しみにしていたが…」と無念の表情で振り返った。

 「彼の次につながるためにあえて苦言を呈した」という徳山氏は「帝里はアウトボクシングのスタンスを勘違いしている。足を使って逃げるのがアウトボクシングではない」とした上で、「勇気というのは、ボクサーの誰もが持っていないといけないもの。勇気のない者は上には行けない」と厳しいエールを送った。

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