河野公平が王座返り咲き!8回KO勝ち
「WBA世界Sフライ級王座決定戦」(26日、後楽園ホール)
2014年国内初のボクシング世界戦となるWBA世界スーパーフライ級王座決定戦が26日、東京・後楽園ホールで開催され、元王者で同級2位の河野公平(33)=ワタナベ=が8回50秒KOで、暫定王者で同級1位のデンカオセーン・カオウィチット(37)=タイ=を破り、王座返り咲きを果たした。
4回に右カウンターでダウンを奪った河野は、猛反撃に出るデンカオセーンの強打に劣勢になる場面もあったが、8回に再び右ストレートで豪快に倒してテンカウントを聞かせた。
このタイトルは前王者のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)が昨年12月にIBF世界同級王者の亀田大毅(亀田)と王座統一戦を行った際に計量に失敗してはく奪。しかし試合ではソリスが判定勝ちしたため、空位となっていた。今回、1位と2位の上位選手によって争われた。
河野は12年大みそかにテーパリット・ゴーキャットジム(タイ)に4回KO勝ちして王座を奪取。13年5月の初防衛戦でソリスに1-2の判定で敗れ、陥落した。通算戦績は38戦30勝(13KO)8敗。
最後の挑戦と決めて臨んだ試合で返り咲きに成功した河野は「昨年5月に負けてから、悔しくて、悔しくて、毎日泣いていたんですけれど、前向いて胸張って生きていてよって言ってくれた先輩方、もう一度頑張ろうぜって言ってくれた後援者の皆様ありがとうございます。ワタナベジムに入って良かったです。渡辺会長ありがとうございました」とリング上で感謝の言葉。「これからは自分の夢なんですけど、いつかマカオでやりたいと思っています」と海外進出の夢も語った。
大毅との2連戦など“日本人キラー”としてもおなじみのデンカオセーンは元WBA世界フライ級王者。昨年9月にタイ・ナコンラチャシマで元王者の名城信男(六島)と決定戦を行い、2-1の判定で暫定王座を獲得していた。戦績は67戦62勝(26KO)4敗1分け。
