興毅、完勝V8で支持率回復や
「WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(19日、済州島)
前日計量が18日、韓国・済州島の試合会場で行われ、亀田3兄弟の長男で王者の興毅(亀田)はリミットの53・5キロ、挑戦者の孫正五(韓国)は53・4キロで、ともに1回目でパスした。また、この日はTBS公式サイトで行われた「亀田三兄弟総選挙」の結果が発表され、1位は三男・和毅、2位が次男・大毅で、興毅は最下位の3位。興毅は悔しさをあらわにし、長男の意地を見せることを誓った。
防衛成功で失地回復だ。7月の興毅、8月の和毅、9月の大毅の各世界戦を比較し、どれが一番面白かったかをファン投票で決める「亀田三兄弟総選挙」で、興毅は最下位に甘んじた。結果は弟2人の成長を表す一方で、常に先頭を走ってきた興毅の影が薄くなりつつあることも示した。
選挙は終わったが、自身初の敵地での防衛戦は、ファンにアピールする絶好機。「韓国に強烈なインパクトを残して日本に帰りたい」。結果を潔く受け入れた興毅は前日と同じ言葉を繰り返し、長男の存在感を誇示することを誓った。
前日計量でもアウェーの洗礼が待っていた。17日に挑戦者陣営が執ように要求し、この日の実施は正午から午後2時に変更。1回でパスした興毅は「ホッとした。時間も遅くなったし。ええ気はせんね」と振り返りながらも、「俺が勝つことは変わることはない」と動じなかった。
王者として、余裕の態度で挑戦者の威嚇も忘れなかった。「こういうのもすべて敵地やから。何があるか分からんのも、俺の人生みたいで面白い」と逆境を楽しむように振る舞った。写真撮影では前日同様に孫へ“メンチ”を切るなど気合十分。長男の意地で、韓国から日本にまでとどろくインパクトを残す。
