パッキャオ失神KO「自信過剰だった」

 「ボクシング12回戦」(8日、ラスベガス)

 フィリピンの英雄が衝撃的なKOでマットに沈んだ。世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(33)が4階級制覇王者ファン・マヌエル・マルケス(39)に6回KO負け。6月の前戦に続き2連敗となった。

 過去3度の対戦はパッキャオの2勝1分けだが、いずれも小差判定。強豪を撃破してきたパッキャオにとってマルケスは天敵ともいえるライバルで、完全決着を期待された今回も激闘だった。

 試合が動いたのは3回。マルケスの右フックでパッキャオがダウン。だが、5回にはパッキャオがカウンターの左ストレートでダウンを奪う。その後、パッキャオがペースをつかみかけたが、衝撃的な結末が待っていた。6回終了寸前、踏み込んだパッキャオがマルケスの強烈な右ストレートを浴び、前のめりに倒れ失神。99年9月以来のKO負けだった。

 試合後は、「自信過剰だったかもしれない。あのパンチは予測できなかった」とサバサバ。隣にいたプロモーターのボブ・アラム氏が「ここ数年で一番エキサイティングな試合。5戦目、6戦目もあるかもしれない」と話すと、パッキャオも「(やることに)問題ありません」。早くも再戦の可能性が出てきた。

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