興毅、ルイスの脈拍に「死にそうやで」
「WBA世界バンタム級王座統一戦」(12月4日、ボディメーカーコロシアム)
予備検診が29日、行われ、都内で受診した亀田興毅と大阪市内で受診したウーゴ・ルイスはともに異常なしと診断された。興毅はルイスの身長、リーチが想定通りだったことを知り「オレが一方的に打って終わる」と自信満々。ルイスの脈拍が36だったことには「逆に危ないんちゃう?」と、健康を心配する余裕を見せた。一方、初の海外での試合となるルイスは、KO勝利を宣言した。
検診結果に不安はない。長身とうわさされていたものの、168センチから178センチまで諸説あったルイスの身長は、176センチと判明した。興毅は、自身より9・5センチも高いにもかかわらず「思ってた通りや」と平然。長身選手とスパーリングを重ねるなどの対策を取ってきたこともあり、「いまさら低いと分かるより、想像通りの方が練習通りにできる」と、プラスに受け止めた。
リーチもルイスが7センチ上回ったが、興毅は「もっと長いと思ってた。戦いやすいんちゃうか」と、こちらも想定内。さらに「全然(パンチは)届くやろ。オレが一方的に打って終わると思うよ」と、圧勝予想まで飛び出した。
そして、驚くべきは脈拍。50回以下でスポーツ心臓と言われるが、興毅の42回に対しルイスはなんと36回。シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんに匹敵する驚異的数値だった。
興毅は、ルイスの脈拍について「逆に危ないんちゃう?もうちょっとで死にそうやで。36って聞いたことないわ」と、警戒どころか相手を心配したほどだ。「減量がきついときに脈拍数が下がることがあるねん。オレも38になったことがあるから」と、減量苦の可能性も指摘した。
逆に、自身の減量は「今回はいつもより楽やねん。いいコンディションで試合を迎えられると思う」と、順調をアピール。最後に、報道陣からルイスへの一言を求められると「もう何言も言うたやん。今日はこれぐらいでええやろ」と笑い飛ばし、上機嫌で会場を後にした。想定通りの体格だった最強挑戦者。あとは想定通りの結果を手にするだけだ。





