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「WBA・WBC世界ミニマム級王座統一戦」(20日、ボディメーカーコロシアム)
WBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦に挑むWBA王者・八重樫東(29)=大橋=が15日、都内の後楽園ホール展示会場で予備検診を受け、異常なしと診断された。前戦より胸囲が1・9センチ、胸厚が1センチ、頸周(首周り)が0・5センチ増加。“土居トレーニング”による肉体改造の成果を数値で証明した。WBC王者の井岡一翔(23)=井岡=も大阪市内で検診を受け、異常なしと診断された。2度目の防衛に成功した昨年末より、1・4センチも身長が伸びていたことが判明した。
検診結果に八重樫は「土居トレーニングのおかげ。数字上のことなので影響は分かりませんが、確実にパワーアップしています」と、顔をほころばせた。決戦に備え、WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志らのフィジカルトレーナーを務める土居進氏の指導を受けて取り組んだ肉体改造。所属ジムの大橋秀行会長も「成果を改めて実感した。早く試合がしたい」と、ご機嫌だった。
数字だけではなく、外見にも表れている。「前日計量まで見せるな」という土居氏の方針のため、裸の肉体は公開しなかったが、検診を行ったコミッションドクターの羽生信義氏によると「腹筋とかすごいですよ。数字と体がマッチしている」。何人ものボクサーを見てきたキャリア35年の医師も、1日2千回の腹筋運動などで鍛えられた肉体に感心した。
一翔に劣るのは4・6センチ差の身長と6センチ差のリーチ。だが、八重樫は「(身長171センチ、リーチ179センチのWBC世界スーパーフライ級王者)佐藤洋太とスパーリングをしてきたので気にならない」と話し、大橋会長は一翔の33・5センチの頸周を「首が細い」と指摘した。
八重樫はこの日で練習を打ち上げ、18日の大阪入りまで自宅で休養する。「順調にことが進んできたので、調子のいいままリングに上がって勝ちたいです」と意気込んだ。鋼の肉体で決戦の地・大阪に乗り込む。
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