オリ・カラバイヨ 日本的な努力で結果

 オフの大型補強に注目が集まったものの、最下位と苦しむオリックス。その中で、推定年俸1000万円のカラバイヨが打線の柱になっている。

 2009年に独立リーグの高知ファイティングドッグス、翌年は群馬ダイヤモンドペガサスに在籍。10年7月から11年はオリックスでプレーした。その後は北米独立リーグを経て、13年に群馬に復帰。そして今春のキャンプでトライアウトを受けて再入団した。

 日本語も日常生活に支障がなく、すし(わさび、しょうがはやや苦手)と納豆、焼き肉が好物という日本的な助っ人だ。

 彼の好調を支えるのが、自作の“虎の巻”。対戦投手のデータを記した野球ノートだ。「独立リーグ時代はノートを書く習慣はなかった。チームも選手も少ないから、同じ投手と対戦することが多いしね。でもNPBでは対戦する投手が増えたので、頭に入れるためにその都度メモしているよ」と、自分なりに攻略法を探っている。

 アマチュアも含め、日本人選手は練習ノートや試合ノートを習慣づけていることが多い。日本のリーグで延べ5年間プレーしたカラバイヨもまた、自身の経験からこの作業を取り入れた。

 「まだ1冊の半分くらい」というノートにはそれぞれの投手の特徴や、自らの気付いた点が記されている。

 甘い球をフルスイングするだけでなく低めの球も確実にミートする技術は、細かい研究のたまものだろう。

 体重を絞ることで体格のバランスが取れ、下半身の強さをバットに生かせているのも、打撃アップのポイント。

 「体重はキャンプの頃と比べて7キロ減った。(脂肪燃焼効果があるとされる)ヘルシア緑茶を飲んで、フライドポテトは我慢」。地道な努力を惜しまない優良助っ人だ。(デイリースポーツ・中野裕美子)

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