マートンの「間」見習え 虎若手教材に
阪神のマット・マートンが今、絶好調だ。今シーズン、開幕から投壊の危機に瀕したチームを、打棒で幾度も救ってきた。打ち手の小槌のように安打を放つ打撃フォームは、若虎の最高の教材となっている。
「足の上げ方からトップの作り方、タイミングの取り方やスイング。すべてが理にかなっている。彼独特のものがあるのだろうけど、あれだけ実績を残しているフォーム。マートンの打撃を若手が見て、何かを感じて少しでも吸収することができればと思っている」
そう語ったのは八木2軍打撃コーチだ。ファームには森田、伊藤隼、緒方ら1軍出場経験のある選手から一二三、中谷、西田、北條、陽川、横田らが、しのぎを削っている。まだ1軍戦力に及ばないが、次代を担う素質を秘めている若虎にとって、マートンの打撃はこれ以上ないお手本なのだ。
