野村敏京4位…逆転メダル獲得逃す 猛チャージも1打差届かず

 「リオ五輪・ゴルフ女子・最終日」(20日、五輪ゴルフコース)

 女子の最終ラウンドが行われ、15位から出た野村敏京(のむら・はるきょう、23)=フリー=が6バーディー、ボギーなしで65をマークし、通算9アンダーで4位に入った。大山志保(39)=大和ハウス=は2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74で回り、8オーバーで42位に終わった。66と伸ばした朴仁妃(パク・インビ)=韓国=が通算16アンダーで優勝した。

 逆転のメダル獲得にはわずかに及ばなかった。それでも野村の表情は晴れやかだった。通算9アンダーでラウンドを終えた時点で、3位と大健闘。「足りないかなとは思っていた。今日は本当に頑張りました」と自分にねぎらいの言葉をかけた。

 上位勢が母国の期待や五輪の重圧に苦しむ中で「他の試合と違う雰囲気はなかった。全部狙っていった」と果敢に攻めた。特に後半は15番での第1打をアドレナリン全開で300ヤード飛ばした。次々とピンに絡めてスコアを伸ばし、リーダーボードを駆け上がった。

 豪快なプレー同様、考え方も縛られるのを嫌う。日本人の父と韓国人の母を持ち、2010年に18歳の誕生日を迎えると日本国籍を取得。「韓国は家という感じで、日本はゴルフのための家。米国は夢の舞台」と独特の表現をしたこともある。日の丸を背負うことの責任を「そんなにない。私はただのゴルファー。ゴルフだけに集中したい」。周囲の視線を気にしない自由な発想も、リオの地では武器となった。

 「出て良かった」と、五輪の雰囲気を十分満喫した。自国開催となる4年後について「次も出たい」と意欲十分に話した。

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