サオリン悔し…日本 宿敵韓国に逆転負け エース金軟景を攻略できず

 「リオ五輪・バレーボール女子、日本1-3韓国」(6日、マラカナンジーニョ)

 女子の1次リーグが始まり、ロンドン五輪の銅に続く2大会連続のメダルを狙うA組の日本は開幕戦で韓国に1-3で逆転負けした。第1セットの日本は木村沙織(29)=東レ=らの攻撃が好調で25-19と先取。だが第2セット以降はサーブレシーブが乱れ、立ち直った韓国の攻撃にも対応できなくなり圧倒された。8日の第2戦はカメルーンと戦う。

 ただの1試合ではない。負けは許されない五輪開幕戦。その相手は、アジアの覇権を争う宿命のライバル・韓国だ。しかし内容は完敗。2大会連続のメダル獲得へ「1次リーグで3位までに入る」と掲げた最初の目標に、いきなり黄信号がともった。

 心配された大黒柱の木村は、試合開始からコートに立った。1-3での完敗だった5月の世界最終予選韓国戦で、右手小指を負傷。リオに到着した際は、「無理せず、できることをやっていきたい」と決して万全ではないことをほのめかしていたが、力強く右手を振り抜いた。

 第1セットは日本のペースだった。サーブで相手を乱し、リズムのいい攻撃へつなげさせない。主審の笛が鳴った瞬間にサーブを打つ“奇襲”もはまった。木村の強打も決まった。だが第2セット以降は、前回25点を献上したエース金軟景を攻略できなかった。

 予選での敗因は、サーブで相手を崩せなかった点と分析し、メンタルコーチを合宿に招へい。並行して、強いサーブやスパイクに屈しないディフェンスを鍛え上げてきた。しかし、幾度となく相手の強打がコートに突き刺さる。真鍋監督は「負けたのが予選で良かった」と話していたが、敗戦を糧にはできなかった。

 「厳しい戦いになるけど、自分たちなら奇跡を起こせるというくらいの気持ちで戦いたい」と話していた主将の木村。トラブルが続く選手村への入村をあえて見合わせて近くのホテルに滞在するなど、万全の準備を整えて臨んだ初戦。奇跡を信じられるだけの実力が伴っているとは思えない戦いぶりだった。

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