左膝負傷の遠藤、夏場所出場へ

右からの投げで若手力士を倒す遠藤(埼玉・草加市の追手風部屋)
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 左膝の負傷で10日に初日を迎える大相撲夏場所(東京・両国国技館)への出場が危ぶまれていた西前頭9枚目・遠藤(本名・遠藤聖大、石川県出身、追手風部屋)が5日、埼玉・草加市の追手風部屋での朝稽古を終えたあと、「思ったより体は動いている。今のところは出る方向でいます」と出場する意向を表明した。

 遠藤はこの日、幕下以下の力士を相手に12番取り、立ち合いから鋭い踏み込みを見せるなど負傷の影響を感じさせなかった。膝をケガしてから土俵で相撲を取ったのは初めてだったが、「きょうやってみてダメだったら無理だと思った。(相撲を)取ってみて決めた。(ケガの状態は)良くも悪くもなっていないけど、どんどん良くなると想定していく」と出場を決断した心境を説明した。負傷箇所にはテーピングやサポーターなどは一切付けておらず、四股やスリ足でしっかり汗を流した。

 遠藤は3月の春場所5日目の松鳳山戦で突き落としで勝ち4勝1敗としたが、土俵際でもつれた際に相手の体重が左膝に乗っかかって負傷。「左膝前十字じん帯損傷、左膝外側半月板損傷で2カ月の加療を要する」と診断されて翌6日目から途中休場していた。春巡業を全休して治療とリハビリに専念。夏場所の出場は微妙なところだったが、驚異的な回復力で出場にこぎつけた。今場所から大銀杏(おおいちょう)を結って土俵に上がる予定で、大相撲ファンにとっては大きな楽しみになりそうだ。

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