プロ野球解説者の張本勲氏（７５）が５日、レギュラー出演するＴＢＳ系「サンデーモーニング」（日曜、前８時～）の人気コーナー「週刊　ご意見番」で、サッカー女子ワールドカップ（Ｗ杯）カナダ大会で３位となったイングランド代表のマーク・サンプソン監督を「人の上に立つ人はこうあれですよ」と番組恒例の「あっぱれ！」で賞賛した。

　Ｗ杯準決勝で日本代表「なでしこジャパン」と対戦したイングランドは、１－１で迎えた後半の終了間際にＤＦラウラ・バセットのオウンゴールが決勝点となり敗れた。試合終了のホイッスルが鳴ると、サンプソン監督は泣き崩れるバセットの元にスタッフやイレブンを集め、バセットを抱き囲んで慰めた。

　張本氏は「私も選手時代に何度もミスをしたが『三くて』といってね『悔しくて、情けなくて、申し訳なくて』の気持ちになる。イングランドの監督は会見で『彼女（バセット）がいなければ準決勝まで進むことはできなかった』と言った。私は涙が出たね。人の上に立つ人はこうあれですよ」と、「あっぱれ！」の理由を語った。

　イングランドは４日（日本時間５日早朝）の３位決定戦でドイツを延長戦の末に１－０で下し、３位となった。速報結果を聞いた張本氏は、この日のご意見番コーナーに出演したプロ野球解説者の川口和久氏らと「良かった」と言って喜んだ。