岡田氏 日本に臨機応変なサッカー期待

 日本サッカー界の将来について有識者が語り合う「ADIDAS NEW FOOTBALL SUMMIT(アディダス・ニュー・フットボール・サミット)」が30日、東京・両国国技館で行われ、元日本代表監督でFC今治のオーナーの岡田武史氏が今後の日本代表について、柔軟さや臨機応変さが大事になると提言した。

 個とチームの両立について話を振られた岡田氏は、日本人の特性として、「右か左か(を決めてしまうこと)がすっきりするから好き」と一つの考えに偏りがちであると指摘。チームの管理指針一つとっても「ある程度放任して、ある程度管理する(のがよい)」と柔軟性が大事になるとの見方を示した。

 ハリルホジッチ監督が率いる日本代表の戦術についても同様の発言をした。合言葉になっている縦に早いサッカー、速攻型の戦術に選手が固執し、ロシアW杯アジア2次予選の初戦・シンガポール戦を引き分けてしまったが、「堅守速攻はものすごくいいことだと思うけど、相手が下がってしまったら、ハリルホジッチさんだって当然、パスをつなぐ。バルセロナだってポゼッションて言われているけど、速攻できるときは速攻をやる。両方をやればいい」と臨機応変なサッカーを期待した。

 サッカーでは“違いを生み出せる選手”が重宝される。現代ではメッシ(アルゼンチン)やハメス・ロドリゲス(コロンビア)、C・ロナウド(ポルトガル)といった選手の名が思い浮かぶが岡田氏は世界のトレンドとして、「今度はそれを抑えようと。世界のサッカーはマンマーク気味になってくると思います」と強烈な個人技を持った選手をいかに封じ込めるか、という方向にシフトすると指摘した。

 イベントには昨年限りで現役を引退した中田浩二氏、甲府やFC東京などで監督を務めた城福浩氏らが出席した。

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