「Ｊ１、Ｃ大阪０‐１鳥栖」（２７日、金鳥ス）

　Ｃ大阪がホームで鳥栖に敗れ、６試合連続未勝利で前半戦を折り返した。直近１３試合で１勝しか挙げることができず、４勝６分け７敗で降格圏内の１６位甲府と同勝ち点の１５位まで沈んだ。

　ウルグアイ代表ＦＷフォルランがブラジルＷ杯後初めてスタメン復帰したが、チームメートメートとの連係はいまひとつ。いら立ちを抑え切れずに何度も声を荒らげ不満をあらわにする場面が見られ、試合後は無言のまま怒りの表情でスタジアムを後にした。

　Ｊ１通算１００試合出場となった日本代表ＭＦ山口は節目を勝利で飾ることができず、ペッツァイオリ新体制での初勝利もお預けとなった。ゴール裏には「結果を出せ」という横断幕も掲げられたが、山口は「当然だと思うし、これが現状と受け止めて切り替えないといけない。批判されるべきなのは結果を出していない自分たちで、監督のサッカーを信じてやっていくだけ」と前を向いた。

　ペッツァイオリ監督は「９０分間よく戦い、情熱を持ってプレーした」と選手をねぎらったが、「勝つためにゴールに向かうという一番必要なものが欠けていた」と２試合連続の無得点に渋い表情だった。

　明るい兆しが見えないまま後半戦へ突入するＣ大阪。試合後には今季最少となる１万３４３１人のサポーターから強烈なブーイングが響き渡った。