「ボクシング・トリプル世界戦」（２２日、ラスベガス）

　スーパーウエルター級のトリプル世界戦が２１日（日本時間２２日）、米国ネバダ州ラスベガスのザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガスで開催され、先陣を切って行われたＷＢＣ世界同級王座決定戦で、同級１位のジャーメル・チャーロ（２６）＝米国＝が、同級２位のジョン・ジャクソン（２７）＝バージン諸島＝に８回５１秒ＫＯ勝ちし、引退を表明しているフロイド・メイウェザー氏（米国）の名誉王者昇格により空位となった王座を獲得した。新王者の双子の兄はＩＢＦ世界同級王者のジャーマル・チャーロ（２６）＝米国＝であり、双子同時世界王者の誕生となった。そのジャーマルは弟の試合直後に同級７位のオースティン・トラウト（３０）＝米国＝と２度目の防衛戦を行い、３－０の判定で王座を守った。　チャーロ兄弟が双子世界王者の快挙を成し遂げた。双子世界王者は、過去にはギャラクシー兄弟（タイ、兄カオコー＝ＷＢＡバンタム級、弟カオサイ＝ＷＢＡスーパーフライ級）、ポーパオイン兄弟（タイ、兄チャナ＝ＷＢＡミニマム級、弟ソンクラーム＝ＷＢＡ暫定ミニマム級）、ガルシア兄弟（メキシコ、兄ラモン＝ＷＢＯライトフライ級、弟ラウル＝ＩＢＦ、ＷＢＯミニマム級）がいる。　なお、メーンイベントのＷＢＡ世界同級タイトルマッチでは王者のエリスランディ・ララ（３３）＝キューバ＝が３－０の判定で同級１５位のバネス・マーティロスヤン（３０）＝アルメニア＝を退け、５度目の防衛に成功した。