加納陸、計量一発クリア最年少王座視野
「ボクシング・東洋太平洋ミニマム級暫定王座決定戦12回戦」(8日、兵庫県三田市総合文化センター・郷の音ホール)
WBO世界ミニマム級6位、東洋太平洋同級2位の加納陸(18)=大成=は7日、兵庫県三田市内で前日計量に臨み、元WBO同級世界王者で現WBO同1位、東洋太平洋同級1位のメルリト・サビーリョ(32)=フィリピン=とともに一発クリアした。
元世界2階級制覇王者・井岡弘樹氏(47)の持つ世界王座奪取の国内最年少記録、18歳9カ月10日を超えるためには勝利が絶対条件。「調整はすごい順調だった。体重のことを考えなかったくらい減量もすんなり」と、完ぺきに仕上がった。
記録へのリミットとなる8月25日までに世界挑戦が青写真。その前に立ちはだかるサビーリョは人生最大の敵だ。25勝(12KO)2敗1分けを誇る経験豊富なサウスポー相手に初の12回戦となる。
「スピード、足でかき回したい。相手の一発を警戒して、超集中モードでやりたい。応援して下さる方々にベルトを巻く姿を見せたい。勝つイメージはずっとわいている。まあ、期待して見といて下さい」と、自信満々に言い切った。
16歳時に海外でプロデビューした加納は14年12月に国内最年少でWBAアジア同級王座を獲得。昨年6月に国内デビュー戦を3回KO勝利した。同12月に元WBO世界ミニマム級1位、ピグミー・ゴーキャットジム(タイ)に3-0で判定勝ちし、計算通りに世界ランク入りを果たした。通算戦績は10勝(6KO)1敗1分。
暫定王座戦ながら現王者の熊朝忠(中国)が王座剥奪か返上となれば、正規王者に格上げとなる見込み。陣営も全力で交渉に当たり、夢の実現へ道筋を調整してきた。87年10月18日に井岡氏が達成して以来、29年も破られていない“壁”。加納は「今はあしたの試合だけ。普通にやったら勝てる」と、必勝宣言した。





