プロレスラー・金村キンタロー引退発表

 プロレスラーの金村キンタロー(45)が26日、都内で会見し、16年限りで現役引退することを発表した。数年前から左ひざから下にしびれの症状があり、手術が必要とされたという。「手術してまで(プロレスを)続ける気はない。20歳になる年からデスマッチをやって、骨折しようがやってきて、体はボロボロ。ボロボロになったら引退と思っていた」とリングから去ることを決断。「あと1年、全団体に上がってあらゆるベルトを取らせてもらう」と“有終”の引退ロードを予告した。

 所属するアパッチプロレス軍の1月31日・東京夢の島大会から引退ツアーが組まれ、12月に開催予定の東京でのビッグマッチを最後に引退するという。引退後のことは周囲と相談して決めるとした。「悔いはない」という金村は、残り1年の時間で大仁田厚との電流爆破デスマッチなどを実現させたいと宣言。団体もバックアップする意向を示した。

 ラストマッチについては「(15日にオカダ・カズチカ戦で引退した)天龍さんみたいに現役バリバリの人とやる気はない。ずっと一緒にやってきた田中将斗、黒田(哲広)と組んで、佐藤耕平、関本(大介)、鷹木信悟とやりたい」と希望。ほかに田中&TAJIRI対金村&スペル・クレイジーなども候補に挙げた。

 90年デビューから25年で思い出を聞かれると、「大仁田さんとの金網電流戦、(03年に黒田と)アジアタッグを取ったこと、あと(02年)ゼロワンの札幌での炎武連夢(大谷晋二郎&田中)との試合は最高の青春だった」と振り返った。

 金村は90年にパイオニア戦志でデビューし、91年W★INGの旗揚げに参加し、デスマッチを中心に頭角を現した。その後はIWAジャパン、FMW、WEWなどで活躍。近年はアパッチプロレス軍で活動していた。02年のFMW倒産後に行動をともにした冬木弘道さんが03年3月に死去すると、同年5月5日、冬木さんの代役として川崎球場で故橋本真也さんと電流爆破デスマッチで対戦した。178センチ、112キロ。

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