心臓手術の初代タイガー 力強く復帰宣言
狭心症で5月22日に緊急手術を行った初代タイガーマスクが11日、リアルジャパンプロレス10周年記念の後楽園ホール大会に来場した。
大歓声の中、スーツ姿で登場してあいさつに立った初代タイガーは「医師から1、2年前からの食事が悪かったと言われた。1、2年前というと一緒だったのは貴闘力」などとジョークを交えて笑わせつつ、「手術で先天的に細い血管も広げてもらって、血流は前よりよくなって調子がいい。食事療法でやせてるし、カムバックしたときは初代タイガーマスクの30年前の姿となんら変わらない姿になります。約束したからには貴闘力を遠ざけて下さい。半年後になるかもしれませんが、僕のカムバックに期待して下さい」と力強く復帰宣言した。
初代タイガーは5日の会見で病状を報告。「医者からは『いつ突然死してもおかしくない状態』だと。相当ひどかった。あらゆる数値が悪かった」と深刻な状況だったと説明した。また、入院前はあまりの体調の悪さに「死ぬかも知れない」と思ったといい、関係者らに「集大成」という8月発表予定の新格闘技の全貌を“遺言”として伝えていたという。そのため、「死は怖くなかった」と振り返った。
3月20日の曙戦以降、通常歩行の際も胸部の苦しさを訴えていた初代タイガーは、5月9日に都内の病院で検査。胸部圧迫による心臓疾患を理由に、同11日のドラディション後楽園ホール大会を欠場した。その後、18、19日に精密検査を行い、21日に再々検査。22日に4時間のカテーテル手術を行った。