元３冠ヘビー級王者の浜亮太が、ＷＲＥＳＴＬＥ－１（Ｗ－１）の５・５後楽園ホールでＷ－１王者・鈴木秀樹に挑戦することが２日、正式決定した。２日、都内の事務所で会見した浜は、自己最高タイという現在２２５キロの体重を「いけるところまで」増やすという増量作戦で王座奪取を目指す。

　元幕下北勝嵐（ほくとあらし）の浜が鈴木圧殺を誓った。１日にＫＡＩからＷ－１の至宝を強奪した鈴木に挑戦表明した際「前座でお茶を濁してたヤツが何で挑戦できるの？」と見下され、怒りが頂点に達した。浜は「１回（ベルトを）取ったからって上から言うな」と声を荒らげた。憎き鈴木をつぶし、流出したベルトを取り戻すため、食べて食べまくる。

　「元力士だから体重を増やすプロ。知り尽くしてる」と不敵にニヤリ。ステーキ３キロを平らげる大食漢が本気になれば簡単だ。「相撲時代に３週間の巡業で、最初に着ていた浴衣が最終日に入らなくなった。２０キロ近くは増えてたはず。１週間で８キロというのもあった」と振り返った。鈴木得意の人間風車も「上げられないから警戒してない」と即答し、ＫＡＩが半失神させられたスリーパーも「オレは首がないから大丈夫」と余裕の表情で問題なしとした。

　逆にブレーンバスターの形から体を浴びせるリョウタハマーを１日の試合で３年ぶりに解禁。「返されたことがない」という技を復活させ、満を持して団体の頂点に挑む。「オレはすべてにおいて規格外」と胸を張る浜が、文字通り王者にとって“巨大なカベ”となりそうだ。