井上尚弥 王座奪取へ強い決意

父・真吾トレーナー(左)とミット打ちをする井上尚弥=横浜・大橋ボクシングジム(撮影・佐々木彰尚)
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 「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(30日、東京体育館)

 30日に東京体育館で行われるボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで、王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑戦する同級8位の井上尚弥(大橋)が19日、横浜市の大橋ジムで練習を公開した。

 前WBC世界ライトフライ級王者だった井上尚は階級を2つ上げて、デビューから8戦目での史上最速の2階級制覇に挑む。

 「12月30日は自分の伝説をつくる日になると思っている。必ずチャンピオンになります」と王座奪取へ強い決意を示した。

 この日はシャドー、ミット打ちなどで軽快な動きを披露。ライトフライ級での過酷な減量から解放されてウエート調整は順調に進んだ。

 リミットまではあと約5キロを切っているが、「(試合直前の)この時期でも汗が出てるし、いい練習ができています」と、体重を落とすのがやっとだった以前とは比べものにならないほど濃密なメニューをこなせている。しかも、今回はプロ入りしてから初めてのサウスポー相手とあって10月初旬から精力的にスパーリングをこなし、計約170ラウンドを消化したという。

 王者ナルバエスは豊富なキャリアを誇る39歳の大ベテラン。所属ジムの大橋秀行会長も「伝説といっていいチャンピオン。その王者を打ち破ってこそ尚弥の新しい伝説が始まる」とハッパをかける。すでにビデオを何試合も見て対策は抜かりない。ややディフェンシブなスタイルの王者に対して、「キャリアにごまかされないように、スピードと若さ、勢いで自分の展開に持ち込みたい」とアグレッシブに仕掛けて主導権を奪う作戦を構築する。

 また、第1試合(フライ級8回戦)でオマールの実弟であるネストール・ナルバエスと対戦する井上拓真(大橋)も、「自分が先にしっかり勝って、兄にバトンをつなげたい」とプロ4戦目へ向けて闘志満々。ここをクリアすれば次戦はタイトルマッチになることがほぼ確実とあって、「いい内容で勝って、日本か東洋(OPBF)ができるようにアピールしたい」と言葉に力を込めた。

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