青木は代打で併殺打…ロ軍逆転負け 

 「ワールドシリーズ第4戦、ジャイアンツ11-4ロイヤルズ」(25日=日本時間26日、サンフランシスコ)

 ジャイアンツがロイヤルズに11-4で圧勝し、対戦成績を2勝2敗とした。ロイヤルズの青木宣親外野手(32)は前日に続いて先発を外れ、同点の六回無死一塁の場面で代打で途中出場し、一ゴロ併殺だった。

 2試合連続で控えに回った青木の出番は勝ち越しの期待がかかった4-4の六回無死、快足のダイソンを一塁に置いた場面だった。

 初対決の右腕ペティットに対し、ワンボールからの2球目、内角140キロの直球を振り抜いた。

 「(ペティットの投球は)ビデオで見てたんですけどね。甘い高めのボールが来たから打ちたかったんですけど、少しずれました。もうちょっとバットの芯に当たってれば、(一、二塁間を)抜けた可能性もあった。ほんのちょっとの差ですね」。

 狙い通りの速球打ち。しかし、打球は一塁手正面のゴロとなった。一-遊-一の併殺打。チャンスを生かすことができず、「なんとか仕事をしたかった。いい形でつなげることができなかった」と悔しさをにじませた。

 ダイソンの足を生かし、送りバントや盗塁などの攻撃も予想されたが、「最悪でも(進塁打で走者を)二塁に進めるというのが頭にあたったんですけど、結果は最悪の感じになった。基本的にはベンチからの指示はない。バントしてほしかったらサインが出るけど、なにもなかった」と青木。試合後の監督会見では最初の質問で青木の打席について問われたヨスト監督は「ノリ(青木)はしっかりバットを振れている。バントは(次打者の)エスコバーにさせるつもりだった。あの場面は1点ではなく、2点を取りにいくつもりだった。ノリはフィールド全体を使った打撃ができる。われわれはそこに期待していた」と返答。前夜の1点差勝利を含め、接戦をものにして勝ち上がってきたチームとは思えない発言で報道陣を驚かせた。

 この日の出番は代打での1打席のみ。チームはその直後に中継ぎ陣が打ち込まれて大敗した。序盤の3点リードを守り切れずに逆転負け。それでも青木は「流れは悪くないですね、そもそも。悪くないと思う」。試合終了後のクラブハウスでは短いチームミーティングが行われた。「これで(勝敗は)五分五分になったわけだし、また明日から、という感じでした」。第5戦は敵地最後の試合。29年ぶりのワールドチャンピオンに王手をかけて本拠地に戻るつもりだ。

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