尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏が５日、自身のブログを更新。小２男児が北海道七飯町の林道で行方不明となり、３日に保護された事件について、ブログで「置き去りそのものが真実なのか」「疑いたくなってしまいます」などと親の説明を疑う発言を繰り返していたことに、「完全に行き過ぎ、失礼でした。これは率直にお詫びいたします！」と謝罪した。尾木ママのブログは更新頻度が高く、社会問題などへの反応が速い一方で、これまでにも「行き過ぎ」た発言が多く、謝罪や発言の訂正を行っている。

　▼１６年２月４日　

　仙台市の中学校で２年男子生徒が自殺した事件で、２年前にいじめ自殺が発生したのと同じ中学校だと勘違いし、「再発」を厳しくとがめる書き込みをしたが、同じ区内の別の中学との指摘があり、「ごめんなさい　間違いです」と原文を差し替えた。

　▼１５年８月２２日

　２０２０年東京五輪のエンブレム問題で、８月１８日のブログで「東京オリンピックのエンブレム　デザイナーに入るお金　２００億！と言われ」などと書き込み。実際は組織委員会からデザインの賞金は１００万円（賞金、エンブレム制作および著作権譲渡対価。税込み）で、売り上げから派生するライセンス料は組織委側に入ることになっている。

　指摘を受け、「確認するべきでした…」「私の発言が皆さんに誤解をあたえ、デザイナーの佐野氏には大変な失礼をしてしまいました」と謝罪。「今後はしっかり事実理解してから、自分の見解発信しようと思います。大反省です。ごめんなさい」と反省の弁をつづっていた。

　▼１５年６月２８日

　作家・百田尚樹氏が自民党若手議員の勉強会での発言をめぐり批判を受けた際、「作家さんはＮＨＫ経営委員会の委員！いわば公職！責任とって自ら辞任すべきではないでしょうか！？」と糾弾したが、実際には同年２月末で任期満了で退任しており、「まだ継続しておられるものと勘違いして…」と訂正、謝罪。

　【不明男児に関する尾木ママのブログ】

　尾木ママは今回の事件について「悪い躾の見本です。虐待です」などと何度も取り上げていた。５月３１日のブログでは「こんな状況に置いた親は厳しく批判されるべきです　警察にも間違いなく逮捕されることでしょうね！」と断言、今月３日のブログでは「置き去りそのものが真実なのか　失礼ながら疑いたくなってしまいます」と疑う発言もあった。

　男児保護の第一報を受け「良かった、良かった！！」と喜んだが、ネット上では「今まで散々親を虐待と批判しながら…」「憶測でブログを…両親へ謝罪しろ」といった批判が殺到した。

　バッシングを受け、５日のブログで「あまりに発見出来ないことからお父さんのことを本当なのか疑念を抱いたことは完全に行き過ぎ、失礼でした…これは率直にお詫びいたします！」と謝罪。一方で、「これまでの批判文言の厳しい表現部分だけ『つなぎ合わせ』てツィッターで広がったようです」と「つなぎあわせ」による誤解だとした。