政治資金の私的流用疑惑に揺れる東京都の舛添要一知事が２７日の会見で、噴出する数々の疑惑について「全部クロではない」と強弁したことに、ネット上などで「１つでもクロならアウトだろ」などと冷静な突っ込みが殺到している。

　舛添氏は「第三者の厳しい目で調査してもらう」と選任した弁護士２人の調査を待つことを盾に、疑惑に対する説明を避け続けている。ただし「１００個出たら１００個全部クロであるということではありません、私に言わせれば『これは全く誤解』というのはあります」と反論。

　舛添氏を巡っては「家族旅行疑惑」「美術品オークション疑惑」「水族館疑惑」「下着疑惑」「高級車疑惑」「政党交付金ネコババ疑惑」などと雪崩のように公私混同疑惑が報じられており、これに「１００報じられているうちの１００全てが、全部そのとおり問題あるということではないということだけは申し上げておきたい」と強く言い放った。

　この発言に対し「そもそもクロがあってはいけないだろ」「全部シロが当たり前です」「黒１個でもアウトだよ！」「一部はクロだと認めてるじゃん」「語るに落ちた」と、胸を張って反論する知事の姿に、首をかしげる声が相次いでいる。

　また舛添氏が、弁護士の調査結果が出るまで説明を行わない姿勢を貫き「私が今、申し上げても、信頼を失っていますから、そこは申し上げないということにしたいと思います」と発言したことにも「自覚しているなら辞任を」「信頼失って知事の仕事はできないでしょ」と冷静な突っ込みが入っている。