宮根誠司 舛添知事の会見「ひどい」

 舛添要一東京都知事が20日、東京都庁で定例会見を開き、一連の疑惑について質問に応じた。舛添知事は何を問われても「第3者の厳しい目で調査してもらう」などと繰り返し、政治資金に精通した弁護士ら外部の専門家に調査を依頼する考えを示した。終始一貫して「第3者の目で調査」と繰り返し、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」の宮根誠司キャスターは「国民は総ツッコミ」「ひどい会見」と批判した。

 舛添知事は2014年2月に就任。15年4月から約1年間で48回、公用車で都庁から神奈川県湯河原町の別荘に行ったり、別荘から公務先に向かったことも発覚した。新たな疑惑として、ネットオークションで美術品を購入したとされることについて問われても「ですから、政治資金規制法に精通した弁護士にチェックをしていただいて、その上でのことになります」と詳細な説明は避けた。

 宮根キャスターは、舛添知事が2009年8月17日に那覇のリゾートホテルに宿泊して約14万円を使ったことや、11年1月3日には横浜の高級ホテルで19万円を使ったことなど盆や正月の時期における高額なお金の使い方に触れ、「これは覚えてるでしょ。弁護士さんに聞かなくてもいいのでは。これは皆納得しないと思う」と納税者が納得しないとの視点で厳しく訴えた。

 宮根キャスターはまた、ゲストコメンテーターの浅野史郎元宮城県知事に、「第3者の厳しい目と終始一貫して繰り返す舛添さんはトップとしてどう思うか」と質問。浅野氏は「これは完全に逃げ。潔い記者会見ではない。謝るべきは謝らないと終わらない」と元首長として批判した。

 宮根キャスターは「1分くらいのVTRをずっとリピートしても変わらない。東京都、日本の首都のトップがこういう会見で終始一貫、同じ事を繰り返すというのは恥ずかしい。国民総ツッコミだと思う」と重ねて批判。「思い切って言いますがひどいですね、この会見。東京都知事ですから分かることは分かる、分からないことは分からないと説明すべき」と舛添氏の姿勢に疑問符を投げかけた。

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