松本人志、乙武氏ら放送禁止用語を議論

 フジテレビ系の「ワイドナショー」が14日放送回で放送禁止用語について取り上げた。番組メーンコメンテーターの松本人志は発言者によって「個人差があってもいい」と意見を述べるなど多様な意見が交わされた。

 トークの中で例として挙げられたのが「障害者」という言葉。「障がい者」と表記するケースが増えているが、この回に出演した「五体不満足」の著者として知られる乙武洋匡氏は「障害者が社会に対して害悪になっているというイメージを与えるというクレーム、要望があったことでひらいていく(かな表記にする)方向になった」と解説。その上で、「背が高いですね、というのは褒め言葉として使うことが多いと思いますけど、例えば小さいころから背が高いことでからかわれてきた女性に、背が高いといったら恐らく傷付きますよね。でも背が高いという言葉は放送禁止用語にしましょうとは絶対にならない。万人が傷付かない放送は不可能だと思う」と指摘した。

 乙武氏自身が文字として書く場合は、「害があるのは社会の側にあるので」と「障害者」と記していると語った。なお、デイリースポーツでは原則、「障害者」と表記している。

 番組内では、いわゆる放送禁止用語がリストととして局内で一括管理されているわけでも、実際に放送を禁止されている言葉があるわけでもなく、各番組が独自に判断していると紹介された。

 トークの中で、ゲストのヒロミはあえて土木作業員を意味する「土方」という言葉を用いた。土木作業員やその周囲の人の間では日常的に用いられている言葉で「そういう風に育ってきた」と指摘。ある時代に日常的に用いられた言葉を使うことで伝わってくるものがあると語った。

 テレビに求められるものとして、松本は「誠実さ」を挙げた。「誠実な番組。ワイドナショーは割とそうかと思っているんですけどね。正直にしゃべろうと。僕はそんな感じで」と持論を述べたが、「すっごい下品なワイドショーもありますもんね。何だと思いますか」と振って司会の佐々木恭子アナを困らせていた。

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