南果歩 夫・渡辺謙のがん公表

 俳優・渡辺謙(56)が9日、早期の胃がんが見つかり、内視鏡手術を受けたことを所属事務所を通じて直筆コメントとともに発表した。事務所は取材に対し、手術の時期についてなど詳細は公表していないが、現在も入院し、療養中と説明した。ツイッターでは人間ドック受診を勧めてくれた妻で女優・南果歩、ドックを紹介した娘で女優・杏に感謝した。

 南は自身のツイッターを更新。「この出来事が、検診を中々受けられない方達への『受診のきっかけ』となれば幸いです」と記し、「そして自分の直感は信じること。自分の事を大切に想ってくれる人の助言には素直に耳を傾けることも大事、ですね」と素直に助言に従い、人間ドックを受診した夫への思いを強い絆を感じさせる文章で伝えた。

 渡辺はマスコミ各社へのファクスとほぼ同時に、自身のツイッターで「いやぁ驚きました。妻が行ってと勧めた人間ドックで癌発見。かなり早期なので早々に手術しました」と早期発見で手術を受けたことを報告。

 「二月は療養に切り替えて少し遅れてNYに入ることになりそうです。ご心配かけますが、お待ち下さい。」と主演する米ブロードウェー・ミュージカル「王様と私」への3月1日からの再出演予定が少し遅れることを伝えた。

 また、「この段階での発見は奇跡、点検は大事ですわ。妻、そして人間ドックを紹介してくれた娘にも感謝です。」と南、そして人間ドックを紹介してくれた杏にも前向きに感謝した。

 渡辺は29歳だった89年、初主演映画となるはずだった「天と地と」のカナダロケ中に急性骨髄性白血病で倒れ、同作を降板。90年、白血病の治療で行った輸血でC型肝炎に感染した。94年には白血病を再発したが、寛解したとされる。

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