チャンバラトリオ山根さんハリセン秘話

亡くなったチャンバラトリオの山根伸介さん
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 “大阪名物ハリセンチョップ”や、時代劇風コントで人気を博したお笑いグループ・チャンバラトリオのリーダー、山根伸介(本名・山根利雄)さんが14日12時10分、肝臓がんのため78歳で亡くなっていたことを21日、所属事務所が発表した。

 山根さんは今年5月に約4年前に肝臓がんを患って治療を行っていたことを公表。「もう舞台で姿をお見せすることはないと思います」と話し、52年間続いた同グループを解散することを発表していた。

 代名詞の“ハリセン”は66年に同グループが考案して舞台のドタバタ劇に取り入れた。山根によると、当初は大御所タレントらに「それでなくてもドタバタ暴れるのに、おまけにあんなもんでドツキ合いされたら、その後、舞台に出られへんわ」と小言を食らったという。

 しかし業界ではまず在阪局から注目され、まずは横山やすし・西川きよしが出演していた毎日放送の番組プロデューサーが訪ねてきて「助けてください。番組のインパクトが弱いので、ハリセンを使わせてください」と頭を下げられたという。時期を同じくして、東京の番組のプロデューサーらも大阪までハリセン使用許可を求めてきたといい、山根さんは「日テレとかにも意地悪されたら困るから」と許可したことをユーモアをまじえて明かしていた。

 このため、後にハリセンの特許をとろうとした際に「ヨソで1回でも使わしたら、特許はとれないと言われまして、ガガーンとなった。あの時に、しっかりしたマネジメントがついてたらなあ」とボヤキ節で、笑いを誘っていた。「特許を取れなかったのは残念ですが、皆さん、自由に使ってください」と語り、ハリセンが永遠に受け継がれることを願っていた。

 葬儀・告別式は17日に、京都市内の葬儀場で密葬で営まれた。

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