大山のぶ代 ドラえもん見ても反応ない

 俳優・砂川啓介(78)が26日、都内で著書「娘になった妻、のぶ代へ~大山のぶ代『認知症』介護日記~」(双葉社)の会見を行った。今年5月に妻で声優・大山のぶ代(82)が認知症であることをラジオで公表。最近の様子について「最近、笑顔が多くなって、子供に(戻ったよう)。同じことで何度も笑うんです」と明かした。

 大山は1979年のテレビアニメ化スタート時から「ドラえもん」の声を務めていたが、2005年3月に交代。認知症を患い、自分が声優を務めていたことは覚えていないようで、テレビで「ドラえもん」を放送していても「悔しい、とかいう反応もない。何の反応も表しません」と明かした。

 自宅玄関には、御影石でできたドラえもんが置かれている。その回りには何体ものぬいぐるみが飾られているが、最近、なぜだか分からないが、大山が「一つずつ、なでたりするんです」と愛おしそうな表情で語った。

 会話がうまく成立しなかったり、記憶がなくなっていたり、認知症の症状はあるが、「気圧の加減で機嫌が良くなったり悪くなったりするみたいです。おかげさまでこのところいいお天気が続いているので、よく笑います」と伝えた。

 08年に脳梗塞を患った大山は、13年にアルツハイマー型と診断された。著書では40年間セックスレスだったことなど夫婦関係についても赤裸々につづられている。

 「(昔は)浮気とかあったけど、今は大山さんが愛おしい。今までボディタッチとかしなかったけど、(介護で)体を触ったり、頭をなでたり、ボディタッチをするようになって、だいぶ笑顔が増えたように思う。介護する人がどんどん笑顔を作ることで、認知症で表情がなくなった人も、笑顔が増えていくと思う」と自身の経験から語っていた。

 なお、本の表紙は、ストライプのシャツを着た大山が微笑みを浮かべ、後ろから砂川の肩をギュツと握った夫婦の写真。今年8月末に自宅で撮影された。

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