今井雅之さん遺志継いだ映画来年公開

製作発表を行った(左から)主演の川平慈英、奈良橋陽子監督、プロデューサーを務めた野村祐人=京都市内
製作発表を行った(左から)主演の川平慈英、奈良橋陽子監督、プロデューサーを務めた野村祐人=京都市内
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 映画監督でキャスティングディレクターの奈良橋陽子氏(68)が16日、京都市内で、今年5月に亡くなった俳優・今井雅之さん原作の映画「手をつないでかえろうよ」の製作発表を行った。今井さんが目指していた原作・主演舞台の映画化を、大腸がん判明後に託された奈良橋氏が遺志を引き継いで監督を務め、完成させた。今井さんの1周忌となる来年5月28日に公開される。

 奈良橋氏は、今井さんが大学生のころから親交があり、今井さん原作・主演の映画「WINDS OF GOD」(95年)の監督も務めた。昨秋ごろに大腸がんを患った今井さんから「病気です」と告げられ、後に主演を降板することになった「WINDS-」の舞台ツアーの演出を依頼され、その際に「手をつないで-」の映画監督も頼まれたという。

 奈良橋氏は「(病状が芳しくないことは)本人は言いませんでしたが『もう1回、一緒にやりたい』と言われ、喜んで引き受けました」と振り返った。

 すでに映画の台本は今井さんが完成させており、当初は今井さん主演で撮影する予定だった。今井さんは、最後まで自身で主演を降りるとは言わなかったというが、全てを一任された奈良橋氏が今春に、今井さんの病状を考慮して、今井さんの“兄弟分”である俳優・川平慈英に主演を託したという。

 奈良橋氏は「すばらしい作品ができました。雅之も喜んでいると思います」と語った。

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