川島さん死の数日前「復活」誓っていた
胆管がんで亡くなった川島なお美さんが降板した舞台「クリスマスキャロル」の演出家・西田直木氏が、所属する劇団スイセイ・ミュージカルの公式サイトで1日、川島さんの通夜に参列したことを報告し、逝去の数日前に川島さんから電話があり「来年の舞台には必ず復活する」と約束していたことを明かした。
西田氏は通夜の会場で、川島さんが舞台で歌った「クリスマスキャロル」「広い宇宙の中で」が繰り返し流されるのを聴き、胸を詰まらせた。
なお美さんを姉のように慕い、「いつも家族だと言ってくださっていました」と、その面影を偲んだ。そして、亡くなる数日前にかかってきた電話のことを思い出した。
「逝去される数日前にお電話をいただいた時でさえ『来年のクリスマス・キャロルには必ず復活するから…新作も楽しみ…』などと会話の大半が未来への溢れるばかりの希望でした」
11月8日から全国24都市で28公演が予定されているミュージカル「クリスマス・キャロル」について、川島さんは9月18日に降板を伝え、その後、渡辺めぐみが代役を務めることが発表された。
西田氏は川島さんの復活への意欲を聞いて「クリスマス・キャロルはなお美さんがつくりあげたオリジナル作品ですから、勿論なお美さんの声でCDはつくりましょう!体調が安定してからで構わないですからちゃんと準備していてくださいね」と応え、川島さんは「うん、必ずやりたい」とか細い声で返した。それが、西田氏が川島さんと交わした最後の会話になった。
