「ヨルタモリ」後番組託された最年少D

 フジテレビは「ヨルタモリ」(日曜午後11時15分~45分)の後番組を29歳の若きディレクターに託した。3日、都内で10月の改編会見が開かれ、9月20日で惜しまれながら終了する同番組の後任として、オードリーの若林正恭とベッキーが担当する「人生のパイセンTV」がスタートすると発表した。内容、視聴率の両面で好評だった「ヨルタモリ」の後番組を任された萩原啓太ディレクターに心境を聞いた。

 現在29歳で、フジテレビのバラエティーの演出担当者としては最年少。1年の放送で地位を確立した「ヨルタモリ」の後番組を担当するにあたって「重圧はないです」と笑顔で言い切る。

 日焼けした自分の肌を引き合いに「清く正しく“色黒く”頑張って参りたいと思います」と会見の席上で発言し“スベって”しまうなどノリと度胸の良さを披露しつつ、「(自分は)バカだと言われるので、どうせならバカをやってやろうという番組です」と「人生の-」について語った。

 番組は、おバカだけど人生を謳歌している人生の先輩を「パイセン」と呼び、人生を楽しみ方を学ぶという内容。企画発案者でもある萩原ディレクターは、自分が「楽しそうに生きてるね」と言われることから、「こんな面白い大人がいる」ことを紹介する番組をつくりたいと企画を提出した。最初は抽象的過ぎるアイデアから上司のゴーサインを得られなかったが、「お前がそんなに言うならやってみろ」と単発番組を2度任された。それが好評だったため、今回、レギュラーに昇格した。

 理想としているのは、テリー伊藤が演出し、80年代から90年代に人気を博した日本テレビ系の「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」だという。「エンペラー吉田」や「ジェット浪越」といった年配の人気者や「ダンス甲子園」や「早朝バズーカ」、「ヘビメタシリーズ」といった数々の人気企画を生み出した伝説の番組は、萩原ディレクターにとってバイブルとも言える存在。「テリーさんの番組はやっっぱりすごい。テリーさんみたいな才能はないかも分からないですけど、いい意味でむちゃくちゃしたいです」と少しでも追いつけるような番組をつくりたいと考えている。

 自身がチーフの立場で番組を担当するのが初めてなため、「チームをうまく回せるのかという気持ちはあります。枠どうこうよりもそっちがプレッシャーですね」と不安も語る。視聴率争いでフジテレビは大苦戦している。会見で冗談交じりではあるが、「他局に追いつくためにはスターディレクターの育成が必要。そのスターディレクターになりうる可能性がある」と紹介された、若き演出家の手腕に注目だ。

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