北島三郎、愛馬敗退で「歌いそびれた」

「歌いそびれちゃった」と残念そうな北島三郎=東京競馬場
自身の勝負服カラーのネクタイを身に付け愛馬を応援した北島三郎=東京競馬場
「歌いそびれちゃった」と残念そうな北島三郎=東京競馬場
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 キタサンの冠名の馬主(名義は大野商事)で知られる歌手・北島三郎(78)の所有馬キタサンブラックが31日、東京競馬場で行われたG1レース「第82回日本ダービー」に出走した。北島は本業が歌手とあって「ダービーに勝ったら歌う」と、代表曲「まつり」の歌唱を宣言していたが、同馬は18頭中14着に敗退。レース後には取材に応じ「また歌いそびれちゃった」と残念そうに話した。

 50年以上の馬主歴でも、所有馬のダービー出走は2度目。晴れの舞台とあって、この日は3着に好走した皐月賞に続き、北海道から2人の実弟を招待。さらに、表彰式用に用意していた勝負服と同じカラーのネクタイを、スタッフ全員とともに最初から身に付けて競馬場入り。「“勝つつもり”じゃなく“勝つ”」と、G1初制覇にこだわっていた。

 キタサンブラックは、道中は2番手につけ4コーナーではいったん先頭に立つなど見せ場も作ったが、最後は失速して14着。北島は「ペースが速かったな。距離うんぬんは関係ない。あのペースならどんな馬でも最後は失速する。でも無事に走ってきてくれたことが一番。褒めてあげたいね」と愛馬をねぎらった。

 キタサンブラックは今後、夏場は休養して、秋は1走して菊花賞に向かうプランが有力。北島は「まあ、先々に夢を残しておいたということ。でもオレが秋まで生きていられるかな?」とジョークを飛ばしながらも「長生きしていれば、チャンスがまた来る。もちろん勝ったら歌うよ」と話していた。

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