藤山直美「おもろい女」森光子さん崇拝

会見した藤山直美(左)と渡辺いっけい。後方の写真は1965年のNHKドラマ「おもろい」女で父の故藤山寛美さん(右)と共演した藤山直美=東京・シアター1010
ミス・ワカナ、玉松一郎の衣装で会見した藤山直美(左)と渡辺いっけい=東京・シアター1010
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 20世紀前半に活躍した伝説の漫才師ミス・ワカナの生涯を描く舞台「おもろい女」(29日~6月2日、東京・シアター1010。6月5~30日、東京・シアタークリエ)の公開通し稽古が28日、都内で行われ、稽古前に主演の藤山直美(56)と、夫で相方の玉松一郎を演じる俳優の渡辺いっけい(52)が会見した。

 「おもろい女」は故森光子さんが1978年から2006年まで舞台で463回演じた当たり役。65年のNHKドラマ版では一郎を直美の父の故藤山寛美さんが演じ、父娘共演も実現している。

 オファーを受けた時は「うなだれましたよ、どうしようって。ド厚かましい、森さんと同じことできるわけない」と思ったという直美だが、「お客さんに喜んでもらえれば」と挑戦を決断した。

 森さんとは2時間ドラマで1度共演しており、「トータルバランスが素晴らしいんですが、一番声が好き。声が気持ちいい。共演者がぞくっとする。値千金ですよ」という崇拝ぶり。父・寛美については「ウチのお父さんへの思いですか?安らかに…」とやって爆笑を誘っていた。

 渡辺も「最初は完全に尻込みしていました」といい、「藤山直美という女優さんに非常に興味がありまして」出演を決意。「お芝居に生きてはる人」と、稽古を通じて尊敬が高まったようだ。

 直美も「こんなマジメな人がいてるんかって思うくらい、すごくマジメな人。お芝居に対して前向きやし、(相談なども)絶対に拒絶することなく耳を傾けてくれる。気持ちを寄せていただける方」と、全幅の信頼を寄せていた。

 また、渡辺は森さんが生前「この戯曲は素晴らしい。どなたか継承してほしい」と語っていたエピソードを紹介。「芸事に生きる人には心に来るものがあるバックステージもので、本当にいい作品」と、俳優ならではの思いを語った。

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