西内まりや 新曲不可解急上昇のワケ

 モデルで歌手の西内まりや(21)が6日に発売した3枚目のシングル「ありがとう Forever…」が、5月18日付オリコン週間ランキングで10位と、初週45位からイッキにジャンプアップした。

 初登場から順位を下げるのが典型例だけに、今回の不可解とも言えるチャートアクションには、ネット上で「(所属レコード会社)エイベックスの自社買いでは?」といった臆測も飛び交う始末。その真相はどこにあったのか。エイベックスの宣伝担当者に聞くと「いわば、ゴールデンウィークとフラゲの“いたずら”です」と答えが返ってきた。

 「フラゲ」とは「フライングゲット」の略語。AKB48のヒット曲名にもなったが、本来は、週刊誌やCDなどを発売日前に入手することを指す。CDの場合でいえば、一般的に水曜日に発売されるが、CDショップには前日に商品が届く。それを一部店舗では即日、店頭で売り始める。ファンはそこで買えば、火曜日に「フラゲ」できることになる。

 「ありがとう-」の発売日は5月6日だった。商品がショップに到着してフラゲできるのは、先述通りなら前日の5日のはずだが、この日は祝日。さらにゴールデンウィークとあって実際に配送されたのは1日の金曜日で、この日から店頭に並べた店舗が存在した。

 ところで、オリコン週間ランキングは、月~日曜を区切りとして、同社に調査協力している全国3万3110店の販売実績から週間推定売上枚数を算出する。5月11日付のランキングは4月27日~5月3日まで、同18日付は5月4~10日までの実際の販売枚数がデータとなる。仮に火曜日にフラゲ販売したら、火曜日のデータとして集計される。

 この結果、「ありがとう-」は、5月1日から3日まで3日間だけ販売した一部店舗の実績が、11日付ランキングに反映され、初週45位(3175枚)という低い数字になってしまった。そして、18日付では、いわば“正規販売”されたデータが集計され、10位(7393枚)に跳ね上がったように見えたというわけだ

 エイベックスの担当者は「初登場ランキングがよくないことは覚悟していた。ただ、今作は西内自身が初めて作詞作曲したバラード曲。ロングヒットを目指しているので、初週より2週目で上がればいいムードにつながると、最初から期待していた」と目論見通りであることを明かした。

 昨年末の日本レコード大賞で最優秀新人賞を獲得し、シングルの売り上げ実績も着実に伸ばしてきた西内。勝負曲で狙い通りのロングヒットとできるか。今後のチャートアクションにも注目される。

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