たかじんさん妻の訴訟、長期戦へ
昨年1月に他界したタレントのやしきたかじんさんの妻・家鋪さくらさんが、たかじんさんの元弟子の打越元久氏に名誉を傷つけられたとして1000万円の損害賠償を求めた訴訟で、第2回口頭弁論に向けた弁論準備(非公開)が15日、大阪地裁で行われた。
この日は2月の第1回口頭弁論を欠席した被告の打越氏側代理人が出席し、原告のさくらさん側が訴えている名誉毀損(きそん)に対する抗弁を行った。
終了後に被告側代理人は争う姿勢を示した。打越氏が「いつでも(法廷に)来ます」と話していることを明かし「年末までにはある程度のところまでいきたい」と長期戦も辞さない構え。
また原告側代理人も「こちらに変わりはない」と、さくらさんの主張に変更はないことを説明。訴訟の進行状況については毎回、さくらさんに報告を入れているが、現段階では今後さくらさんが出廷する可能性は低いという。双方とも和解に向けた話し合いはないとした。
訴状では、打越氏が昨秋にネットラジオ番組で、たかじんさんとさくらさんの闘病生活を描いた作家百田尚樹氏の著書「殉愛」について「ほぼ虚偽だ」と発言したり、さくらさんが看病中に「がんが感染した」とたかじんさんに金銭を要求したと語ったことなどを挙げ、さくらさんの名誉を著しく傷つけたとしている。
次回6月4日に再度、弁論準備を行う。