テレビ大阪、たかじんさん“冠名”継続

 テレビ大阪は11日、昨年1月に他界したタレント・やしきたかじんさんの冠番組「たかじんNOマネーBLACK」(土曜、午後1・00)に関して、4月以降も番組タイトルからたかじんさんの冠を外さずに継続して放送することを発表した。大阪市の同局で行われた春の改編記者会見で明らかにした。

 「たかじん胸いっぱい」(土曜、正午)を放送している関西テレビが4月から「胸いっぱいサミット!」と改題して放送することを9日に発表。相方清隆編成局長は「社内的には特にその議論はしておりません。関西テレビさんの動向に関しては一切考慮はしておりません」と説明した。

 最終結論は予算が確定する2月下旬で「番組自体そのまま継続しますので、あえてタイトルを変更するという判断はしておりません」とした。メッセンジャー・黒田有、眞鍋かをり、八代英輝氏というMC3人も変更しない。

 今後の視聴率対策については「この番組は毎回テーマが変わりますので、そのテーマの設定とそれにふさわしいゲストコメンテーターの方々をどれだけそろえて、ターゲットに合った内容にしていけるかが一番のポイント」とした。

 同局では青山高博社長が1月26日の新春会見で「番組の継続も含め、総合的に検討中」とし今春にも番組終了の可能性があることを示唆。同会見で青山社長は「新しい角度で、新しい発想で物事を考えていかなければいけないと思っているので、今まさに検討中」とし、たかじんさんの冠を外すことや番組自体を終了させることまでが検討されていることを明かしていた。

 しかし、この日の会見で相方編成局長は「1月の段階で(青山社長が)『検討する』と言ったのは『NOマネー』に限らず、すべての番組に関して検討中という意味で申し上げた。その検討の結果、継続するということに至ったということ。『新しい角度』というニュアンスもすべての番組についての方向性を青山(社長)は述べたと私は理解しています」と話した。

 たかじんさんは昨年1月、食道がんのため死去。その後も読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」、関西テレビ「-胸いっぱい」を合わせた3番組は、冠を残したまま放送を継続し、どの局が最初に冠を外すのかという“冠問題”が注目を集めていた。

 タイトル変更を決断した関西テレビに続き、当初は冠継続の方針を打ち出していた読売テレビも「-委員会」(日曜、午後1・30)に関して、4月改編を前に再検討。同局は最終結論について「12日に発表させていただく」としており、タイトル変更の可能性に含みを持たせている。

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