ヤマト声優 声出ず筆談で舞台あいさつ

異例の“筆談”で舞台あいさつを行った声優・中村繪里子=大阪市内
異例の“筆談”で舞台あいさつを行った中村繪里子(右)と、古代進役の小野大輔=大阪市内
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 声優・中村繪里子が13日、大阪市内で行われた公開中の映画「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」の舞台あいさつに登場。のどの調子が悪いため、コミカルなジェスチャーを交えた“筆談”でステージトークに参加し、会場を笑いで包んだ。

 中村は同作で、新クルー・桐生美影の声を担当し、この日は主人公・古代進役の声優・小野大輔と登壇。MCから声の調子が悪いことが伝えられると、スケッチブックとマジックを手に登場した中村は「すみません」と書かれた紙を手に頭を下げた。

 ただ声が出ない分は、笑顔とリアクションでカバー。映画が今月6日に好スタートを切ったことに、「いっぱいの人がほめてくれた」とのボードを示し、うれしそうにポーズを決めた。

 “しゃべらない声優”に場内は爆笑。その後も、小野が作品への思いを語る間は大阪弁で書かれた「せやな!」「いいえー」「ちゃう ちゃう~」とのボードを次々に示しながらにこやかに相づちを打ち、会場を盛り上げた。

 小野は、中村について「移動の車の中からずっとこの調子なんです。声優がしゃべらないとは、すごい新境地を切り開きましたね」と突っ込み。中村は集まった報道陣にも「よろしくお願い致します」と書き込んだボードを示してアピールし、また笑いを起こしていた。

 “主役”を奪った中村は最後だけはマイクを持ち、ややかすれた声で「すみませんこんな声で。桐生美影とは全く違う声で…。自分の声で気持ちをお伝えできず、悔しく、恥ずかしいですが、たくさんの拍手をいただき、ありがとうございます」と感謝していた。

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