笑福亭鶴瓶 爆笑高座で兄弟子弔う

「松喬十六夜・第八夜」に出演した笑福亭鶴瓶=大阪・阿倍野区民センター
2枚

 落語家・笑福亭鶴瓶(62)が27日、兄弟子で昨年7月に他界した笑福亭松喬さんの一周忌法要に合わせて行われた落語会「松喬十六夜・第八夜」(大阪・阿倍野区民センター)に出演した。

 マクラで鶴瓶は、70年代に松喬さんとともに六代目笑福亭松鶴さんに師事した若手時代を回顧。口が悪く、激しい性格だったという師匠に隠れてイタズラに講じ、最初は松喬さんら兄弟子もおもしろがるが、最後は決まって鶴瓶が暴走して師匠を激怒させていたことを告白した。

 師匠がかわいがっていた九官鳥の「ピーちゃん」のくちばしに爪楊枝を刺したままにして師匠を激高させたのは序の口で、九官鳥に放送禁止用語を1カ月教え続けたところ「あの空気を読めん鳥が、政治家の先生が師匠の家に来た時に、言うてしもたんですわ」。激怒した松鶴さんに「教えたん、おのれか!ピーちゃんが独自で覚えるか!」とつるし上げられたという。

 また弟子らで、師匠のダンヒルの高級ガスライターを調整し、ガスボンベのような炎が出るようにしたところ「これも、おのれやろ!こんなテロみたいなことしくさって!」と怒られたとか。

 そんな時代をともに過ごした兄弟子の松喬さんを「兄さんにはかわいがってもらいましてね」としのんだ鶴瓶。この日、披露したのは創作落語「青木先生」。かつて鶴瓶が初めて作った創作落語で、当時に、教壇の先生を演じるには客席に背中を向けてしまうことを松喬さんに相談したところ「ピンマイク使えや」「見台を教卓に見立てたらいい」と助言を受けた思い出の演目だという。

 「先輩に林家ペー、後輩に赤井英和がいる大阪の優秀な進学校」と紹介する自身の母校で、1年間に及んだ名物教師と生徒のイタズラ攻防戦をネタにした演目で爆笑を起こし、兄弟子を弔った。

 この日は昼夜2公演が行われ、鶴瓶のほか兄弟弟子の笑福亭仁鶴、笑福亭鶴光や、松喬さんの弟子の笑福亭三喬、笑福亭生喬らが出演した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス