タレントローラ（２４）の父親で、海外療養費詐欺の容疑で国際手配されていたバングラデシュ国籍のジュリップ・エイエスエイ・アル容疑者（５４）＝住所、職業不詳＝が２７日までに警視庁に逮捕された。２６日に弁護士とともに杉並署に出頭し、逮捕された。ローラは２７日、ブログで「たくさんのお騒がせをして、ごめんなさい」とコメントを発表した。

　ローラは父逮捕を受け、「お父さんが、警察に弁護士さんと一緒に出頭しました。わたしは、悪いこと、正しいこと、すべてがはっきりして欲しいと思っています。たくさんのお騒がせをして、ごめんなさい。」と短いコメントをブログに掲載した。

　警視庁への取材によると、同容疑者に関しては、住所、職業とも不詳。今回、日本に戻るまでのバングラディシュでの生活様態や、日本に戻った理由、ローラら家族との連絡の有無に関して、警視庁は「昨日逮捕したばかりで、詳細は今後の調べになる」としている。

　逮捕容疑は、２００８年１２月から０９年１月にかけて、バングラデシュ出身の知人の男と共謀し、知人男がバングラデシュの病院で診療を受けたとする虚偽の診断書を東京都世田谷区役所に提出し、海外療養費約８７万円をだまし取った疑い。

　同容疑者は調べに「そんな事実はありません。私は関係ない」と容疑を否認しているという。警視庁組織犯罪対策１課は、同容疑者が詐欺グループの指南役で、グループ全体で１０００万円以上をだまし取ったとみている。

　同容疑者は１２年８月にバングラデシュに出国しており、警視庁が１３年５月、国際刑事警察機構（ＩＣＰＯ）を通じて国際手配されていた。