警視庁組織犯罪対策１課は２７日、タレントローラ（２４）の父親で、国際手配していたバングラデシュ国籍のジュリップ・エイエスエイ・アル容疑者（５４）＝住所、職業不詳＝を詐欺容疑で逮捕したと発表した。２６日に杉並署に出頭し、逮捕された。

　逮捕容疑は、２００８年１２月から０９年１月にかけて、バングラデシュ出身の知人の男と共謀し、知人男がバングラデシュの病院で診療を受けたとする虚偽の診断書を東京都世田谷区役所に提出し、海外療養費約８７万円をだまし取った疑い。

　同容疑者は１２年８月にバングラデシュに出国しており、警視庁が１３年５月、国際刑事警察機構（ＩＣＰＯ）を通じて国際手配。２６日に同容疑者が弁護士に付き添われて杉並署に出頭したため逮捕した。

　同容疑者は調べに「そんな事実はありません。私は関係ない」と容疑を否認しているという。組対１課は同容疑者が詐欺グループの指南役で、グループ全体で１０００万円以上をだまし取ったとみている。

　警視庁によると、同容疑者に関しては、住所、職業とも不詳。今回、日本に戻るまでのバングラディシュでの生活様態や、日本に戻った理由、ローラら家族との連絡の有無に関して、警視庁はデイリースポーツの取材に「昨日逮捕したばかりで、詳細は今後の調べになる」としている。

　同容疑者は、別の仲間が逮捕された直後の１２年８月にバングラデシュに向け出国していた。昨年６月２５日に国際手配が発表され、ローラは同年７月１日、「日本に来て本当のことを話してもらいたい」とコメントを発表していた。