号泣県議 議会事務局に自殺ほのめかす

 不自然な政務活動費を巡る疑惑に揺れる兵庫県議会の野々村竜太郎議員(47)が、7日に県議会に登庁した際に、報道陣から死角になる“裏口ルート”で議長室に入退室することに協力した議会事務局が同日夕に事情説明の会見を開き、背景に野々村氏から自殺をほのめかす発言があったことを明かした。

 号泣会見で世界の失笑を買い、ここ数日は“雲隠れ”状態だった野々村氏は、この日、梶谷忠修議長の要請を受け議長応接室で行われた代表者会議に出席。

 約100人の報道陣が待ち構えたが、野々村氏の入退室は確認されず。後に、議会事務局職員が携帯メールで野々村氏を誘導し、貨物エレベーターまで使って、報道陣の死角になる隣室伝いに入退室させたことが明らかになった。

 議会に1500件超の抗議が殺到する状況下で、説明責任を果たすべき立場にある野々村氏の“逃走”を議会事務局が加担した格好となり、報道陣が理由を追及した。

 事情説明した議会事務局は「本来なら正面エレベーターから入室するべきだった」と謝罪。そのうえで、野々村氏が号泣会見の翌日(今月2日)に、事務局長、次長らの前で過呼吸気味となり、混乱した様子で「自殺に追い込まれるかも」と漏らしたことを明かした。

 このため、職員が野々村議員に7日に実施された「議長呼び出し」について連絡した際、貨物エレベーターを使った入室ルートを提案。野々村氏から「了解」との2文字返信があったという。その通りこの日午前、野々村氏に職員が予定通りの裏ルートでの入室を指示し、出迎えたという。

 ただ連日の市民からの苦情対応に追われる事務局関係者は「これ以上、迷惑をかけてほしくない」とポツリと漏らした。

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