「タモリ!」コールでアルタ前は騒然
フジテレビ系人気バラエティー番組「笑っていいとも!」が31日、最終回を迎え、32年の歴史が幕を閉じた。会場の東京・新宿のスタジオアルタ前の大型ビジョンでは生中継が行われ、3000人もの人々が集結。エンディングには「タモリ!」コールが沸き上がるほど、熱気に包まれた。
アルタに隣接した道路は人、人、人。週末にライブやイベントが行われる新宿駅前広場にも人があふれ、サッカーW杯開催時の新宿や渋谷駅前のような盛り上がりとなった。
エンディングではアルタ前に集まった人々が手を振り上げて、画面の中のタモリや出演者らとともに「いいとも!」と声を揃えいいとも!ポーズで“大合唱”。その後は、「タモリ!タモリ!」と生中継のビジョンに向かって大きなタモリコールが沸き起こった。
タモリは午後2時32分、白いバンに乗って裏口からアルタを後にした。“観衆”から「タモさ~ん!」と一斉に声が飛ぶと、タモリは笑顔で手を振り、声援に応えた。タモリは関係者によると、放送後、32年間の思い出が詰まった専用楽屋でくつろいでから、アルタを後にしたという。
この日のアルタ前は、早朝から“いいとも狂想曲”に沸いた。番組開始前ですでに約1000人が集まっていたが、番組放送開始とともに、大型ビジョンで中継が始まると、みるみるその数はふくれあがり、約3000人が国民的番組の最終回を見守った。
アルタ周辺では、10数人の警備員がガード。周辺の道路にも人があふれたことから、警備員が“交通整理”に追われた。
アルタ前に集まった人々は、タモリやテレホンショッキングの最終回ゲストとなったビートたけしの一言一言に大笑い。「32年間ありがとう!」と横断幕を掲げたり、中継する大型ビジョンをケータイやカメラで撮影するなど、思い思いに別れを惜しんだ。
なお、150人が入れるスタジオには午前9時30分ごろから、キャンセル待ちを求めてファンが殺到。通常の3倍にあたる500人が押し寄せた。
