今さら聞けないあまちゃんストーリー 

 社会現象を巻き起こしたNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」が9月28日の放送で終了した。最終回の平均視聴率は、関東地区で23・5%(関西地区は21・1%)。期間平均(全156話の平均)は20・6%(関西地区は16・9%)だった。【※数字はビデオリサーチ調べ】。改めてストーリーをおさらいし、その魅力に迫る。

 ドラマ「あまちゃん」は、個性豊かで温かい人々が暮らす海辺の田舎町「東北・北三陸」と、強烈なキャラクターが揃う東京の芸能界を舞台にした宮藤官九郎脚本の現代劇。テンポよくコミカルに進行する物語の中で、ユニークな登場人物たちがぶつかり合って起こす笑いと感動が描かれた。

 【第1部・北三陸編】

 東京で育った地味な女子高生・天野アキ(能年玲奈)が、“祖母危篤”の報を受け、24年前に元スケバンの母・春子(小泉今日子)が家出同然で飛び出した東北・北三陸に向かう。だがこれは、幼なじみが春子を呼び戻すためについたウソで、祖母で地元海女のリーダーの夏ばっぱこと天野夏(宮本信子)は元気そのもの。

 祖母と母が家出当時のわだかまりを解消できない中、アキは温かい北三陸の人々に迎えられ、北三陸に移り住むことを決意。夏になついたアキは、海女修行に励み、地元の観光協会がHPに掲載した動画によって人気者となる。町おこしのために、親友でミス北三陸鉄道のユイ(橋本愛)とコンビを組んで北鉄の「お座敷列車」に乗り込んで歌を披露し、さらに人気が爆発する。

 東京の芸能プロダクションの目にとまった2人は、スカウトを受け、アキは春子の猛反対を受けながらもアイドルを目指すことを決意する。

 【第2部・東京編】

 親友のユイが相次ぐ家庭のトラブルで上京を断念する中、アキはひとりで上京。敏腕・太巻こと荒巻太一(古田新太)がプロデュースする、AKB48を連想させるアイドルグループに所属しながら、あこがれの女優・鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の付き人になる。

 アキの下積みアイドルとしての生活と同時進行で、物語はかつて故郷を飛び出した春子がアイドルを目指した時代のストーリーが展開される。

 若き日の春子(有村架純)と出会った太巻が、音痴だった鈴鹿ひろ美が発売する楽曲「潮騒のメモリー」を春子に“替え玉”として歌うことを依頼。これを引き受けたことで春子は影の存在となりデビューへの道が絶たれることになる。

 東京編では、アキを追って上京した春子が、太巻と再会。過去の因縁に縛られていた太巻は、アキを避けて冷遇するが、春子とぶつかり合った末に、過去の真相を知った鈴鹿とともに、長年抱えていた春子への謝罪の思いを口にする。

 また春子は、北三陸で母の夏が倒れたため故郷に戻り、看病するうちに素直に本音をぶつけ合うことになり、母との長年のわだかまりが解ける。

 【第3部・震災編】

 2011年3月11日、東日本大震災が起こり、北三陸も大きな被害を受ける。東京でアイドル生活を続けていたアキは、たまらず北三陸に戻る。想像以上の被害だったが、その中でも前向きに生きる人々と手を取り合い、復興のために奮闘する。

 そしてラストは12年7月1日。人々の支えだった北三陸鉄道が一部区間で復旧する。地元が熱気に包まれる中、アキは親友のユイとのコンビを再結成し、大勢のファンが集まる中、北鉄の「お座敷列車」に乗り込み「潮騒のメモリー」を歌う。

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