土居兄妹、初の五輪出場に感慨ひとしお

 リオデジャネイロ五輪のセーリング日本代表選手11人が1日、都内のホテルで記者会見を行った。男子470級で今村公彦(32)=JR九州=とコンビを組む土居一斗(24)=と女子レーザーラジアル級の土居愛実(まなみ、22)=慶大=は、きょうだいで臨む初五輪への思いを語った。

 ロンドン五輪代表の愛実に対して初五輪となる一斗だが、リオの荒波へ準備は万全だ。6度の現地合宿で「潮の流れや風が強い。でも、それをチャンスだと捉えている」と対応に自信を見せた。

 妹と「競技の話はしない」と言う一斗だが、遠征中は常に一緒に食事をする仲良しきょうだい。照れ屋の兄に対して妹は「種目が違うし、海の上でしっかりやってアパート(滞在先)では疲れないように日常生活に戻るんです」と説明。「どちらかと言うとおにいちゃんが寂しがりや。かわいいおにいちゃんです」と姉のようにも振る舞う。

 一方で、小学2年で兄の後を追って競技を始めた妹にとっては常にあこがれの存在。「兄は目標でもありライバルでもあり同士」と2人で挑む初五輪に感慨はひとしおだ。

 世界ランク9位の愛実は「リオでメダル、東京で金メダル」と目標を大きく掲げる。初の大舞台に挑む一斗は、世界ランク28位だが、妹に負けじと「メダル獲得を狙います」と宣言した。

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