北京銅メンバー、塚原直貴は予選落ち

 「陸上・日本選手権・第1日」(24、パロマ瑞穂スタジアム)

 男子100メートル予選が行われ、北京五輪男子400メートルリレー銅メダルメンバーの塚原直貴(31)=富士通=は負傷の影響もあり、11秒13で5組の最下位に終わり、予選落ち。リオ五輪出場を逃した。

 6月にひざ裏を肉離れ。「久々ですね。11秒台は。悔しいけど、この状態では」と、天を仰いだ。桐生、山県、ケンブリッジら9秒台を狙える選手が続々と誕生し、盛り上がりを見せる日本男子短距離の中で、31歳のベテランには厳しい現実が突きつけられた。

 「桐生くんや、山県くんとかあの辺の血気盛んなのを見ると、自分もあんな感じだったなと思い出す。彼らがチャレンジしているのと、同じような道を通ってきた。彼らが新たな道を築いてくれる」と後進に道を譲るかのような発言に、引退の可能性を問われると「正直な気持ちをいえば、このままでは辞められないと思っている。すべてを出し切って、もう戦えない、太刀打ちできないというレースではなかったので。辞められません」と、負けじ魂全開で現役続行に意欲をみせた。

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