8連覇の内村航平 熊本にエール

 「体操 NHK杯兼リオデジャネイロ五輪代表選考会・男子個人総合」(5日、代々木第一体育館)

 ロンドン五輪個人総合金メダルの内村航平(27)=コナミスポーツ=が184・650点で優勝し、大会8連覇を達成した。長崎県出身とあって、完璧な演技を披露した最終種目・鉄棒の後にカメラに向かってゼッケンの「熊本、がんばって!」の文字を指し、熊本地震で被害を受けた人々にエールを送った。

 圧倒的な実力差を見せつけて優勝した内村はテレビカメラに背中を向けて、「熊本、がんばって!」の文字を示した。大会後の会見で「九州で大きな地震がすごく頻繁に起こっているので、すごく不安な人たちもたくさんいると思う。今日は鉄棒の演技の後に『熊本、頑張って!』というところを指して皆さんにメッセージを送った。オリンピックでも変わらずいい演技をして、皆さんに元気、勇気を届けられるようにしたいなと思います」と思いを語った。

 鉄棒では大技「カッシーナ」「コールマン」を、跳馬では「リ・シャオペン」を決めた。9連覇を果たした4月の全日本選手権でミスを連発し「怒りすら覚える」と猛省し、「この場でミスなくできなければオリンピックでミスなくはできない」と自分に課して臨んだ今大会。目に見えるミスはなく、「ミスをしないという課題はクリアできたので、そこに関しては満足しています」と振り返った。

 それでも、悲願の団体金メダルへ、妥協はしない。「自分の中でつり輪の内容があまり満足いっていないんですけど、つり輪の完成度を上げられるようになれば、満足感のある演技内容になると思う」とさらなる上を目指した。

 この日は2位に加藤凌平(22)=コナミスポーツ=が入り、内村に続きリオ五輪代表が決まった。残り3人のメンバーは6月に行われる全日本種目別選手権の結果を踏まえ、チーム貢献度が高くなると考えられる選手が選ばれる。

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