柔道100キロ超級原沢、五輪へV狙う

 柔道男子100キロ超級で、国際大会6連勝中の原沢久喜(23)=日本中央競馬会(JRA)=が2日、羽田空港からグランドスラム・パリ大会に出発した。リオデジャネイロ五輪代表1枠を争う七戸龍(27)=九州電力=との競争がし烈を極める中、「五輪で戦うのは海外の選手なので、今回は外国人との戦いでしっかり勝ちたい」と優勝を目指す。

 五輪代表争いもいよいよ第4コーナーから直線に入る。今大会と4月の全日本体重別選手権、全日本選手権で決着する最重量級では、原沢が昨年12月のグランドスラム東京大会で優勝し、先頭を走っていた七戸をついに捉えた。

 五輪イヤー初戦となるパリ大会は七戸との競争に加え、12年ロンドン五輪金メダリストのリネール(フランス)との前哨戦も想定。絶対王者と準決勝で激突する可能性がある原沢は「失うものはないので向かっていく。自分の柔道が慣れられるので、やりたくない気持ちもあるけど」と話した。

 所属先はJRA。昨年12月の有馬記念(中山)にも出勤した。「夜10時に寝て、朝3時に起きて行きました」。競馬場ではケンカする客を制したり、レース後に荒れた客に蹴られたものの、「本職なので」と屈強さをアピールした。

 驚異の追い上げを見せる23歳は、ここ一番で爆発力を見せる競走馬に刺激を受ける。「騎手よりも、馬にレース前の気持ちの持ち方を聞いてみたい。言葉は分からないけど(笑)」。残り2カ月のラストスパートで、一気にまくる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス